最後の命の火

2004年9月5日(日)、あんこがお星様になりました。




この日は、朝のお薬をやるために抱っこすると、何だか目がキラキラしていて
「なんか調子良い?」と思わせるような感じであった。
その後も、いつもは少ししか食べないゼリーをほとんど食べてしまったり、いつもよりよく毛繕っていたり、
「なんか元気になった?」と思わせるようなそぶりが見られた。
しかし、何事も、急に変化するという事はおかしな事なのかもしれない・・・・・・

20時過ぎ、夜のお薬をやろうと飼い主は準備を始めた。
ちょうどゼリーがきれたので、新しい袋をビリッと開ける。
このゼリー達がすぐに消費されるものと疑いもせずに・・・
夜にあげようと思ってとってあったシフォンの子分(←土曜日にみんくさんに貰ったやつ)や、
お薬の後のご褒美のチーズ・・・
さて・・・とあんこを出そうとしたら、いつもは「いやいやっっっ」と逃げるあんこが妙に大人しい。
ダランと力が抜けていて、かえって抱っこしにくいくらいだった。
いつもはホカホカしている体もひんやり冷たい。
手の上に乗せると一時もじっとしていなかったあんこが、ただパチクリと瞬きするだけで動かない。
目の前にチーズやシフォンの小豆を置いてみたが、やっぱりあんこはただパチクリするばかり・・・
そんなあんこを見ていると、「今すぐには死なないけれど、明日まではもたないかも・・・」と思わせた。

飼い主はあんこを手の中で温めながら横になった。
ただ目をパチクリしているあんことずっと見つめ合っていた。
ずっと近くを見ていたせいか目が疲れてきて、目を閉じたら、あんこがジタバタして起こしてきた。
眠られてはかなわない・・・と思ったのだろうか・・・
「もしかしたら何日かは生きられるかも・・・」とちょっと思い始めた頃、
あんこが苦しそうに手足をバタバタさせ、動かなくなった。
時計を見ると、21時47分だった。

卵巣の摘出と顎の膿溜りと・・・2度にわたる手術に耐え、歯が悪くて食べるのも一苦労になり、
彼女にとってこの1ヶ月は大変だった。
この日、突然食欲がでたのは、神様の最後のプレゼントだったのだろうか・・・
最後に、手の上で可愛らしくパチクリするあんこを思うぞんぶん見られたのも・・・・・・






今日、みんくさんに付き合っていただいて、あんこをキャラちゃん(←あんこママ)の所に埋葬してきた。
それからお夕飯をご馳走になった。(←土曜に引き続き・・・・・・(^^;;;))
具沢山の味噌煮込みうどんがうまうま・・・(*´o`*)
セブンの白くまや、立派な種無しピオーネもいただき、またまた苦しくなって帰る・・・