最後の女

2005年10月16日(日)、セレサがお星様になりました。




夏が過ぎる頃から、急に痩せてきたセレサだったが、ここ数週間ほどは軟便気味で心配されていた。
軟便と言ってもフンの形はしていて、みずみずしくてたまに壁にくっついてしまうという程度である。
しかし、体重がおちてきて・・・お腹を壊して・・・というのは、
今まで飼ってきたゴールデンハムスターの最後の時にありがちなパターンでもあった。

そして15日の午後、セレサは巣材を血で染めてうずくまっていた。
パインちゃんの命を奪った時と同じように、腸が出てきてしまったのである。
すぐに近所の病院に電話したが、2つの病院とも門前払いの扱いであった。
なすすべもなく、悲しい気持ちにさせられたが、セレサが亡くなった今になってみると、
下手な延命処置をしない方向に進んだことは良かったかもしれなういと思う。
(病院の対応が良かったとは思わないけれど・・・・・・)

セレサはただ見守られるだけの状態になった。
静かにじっとうずくまっていたが、相当痛くて苦しいに違いない。
できるなら意識がなければ良いのに・・・と思ったが、たまに位置を移動したり、
人間の気配にピクリと反応したりしていたので、ちゃんと意識があったのだろう。
痛くて眠れないのかもしれない。
ちょうどセレサが移動している時に声をかけたら、
セレサは弱々しくチーーーー・・・と鳴いた。
彼女がこんな鳴き方をするのは珍しい。
「痛いよ」と言っていたのであろうか・・・・・・
飼い主が寝る時、セレサはケースの端でうずくまっていた。
呼吸はよく見て確認しないと分からないくらい静かだった。
そして翌朝、セレサは夜と同じ位置で、今度は力が抜けたような格好で冷たくなっていた。
やっと痛みから解放された・・・というかのようである。

ハム子がゴールデンハムスターに対して思っていた情報は
「デリケートで腹を壊し易く、気をつけてあげないといけない」という事であるが、
この辺でもう「デリケートなので、ハム子には無理」という情報に訂正するべきかもしれない。
(デリケートだから・・・というよりは、ハム子との相性が悪いから・・・の方が近いかもしれない。
人によってはゴールデンの方が飼い易かったりするのかもしれないし)
それと、今まであまり意識していなかったのだが、どうもハム子は今までの経験から、
「ゴールデンは異常を治そうとすると、もっとおそろしい病気になる」という感覚がすりこまれているようである。
セレサが痩せても、「体重以外は元気だし、年齢のせいかも・・・」とごまかしたし、
軟便になっても「ちょっとみずみずしいだけだから、自然と治した方が良いかも」と考えた。
でも、結局最後は最も恐れていた事態に行き着いた。
(積極的な考え方をしていたら、悲劇にならないかどうかは分からないが)

これからは、ペットショップでどんなに可愛いゴールデンな仔ハムを見たとしても、
家に連れ帰るのはやめておこう。
ゴールデンなハムスターはセレサが最後である。

今日の夕方、また、みんくさん家のご近所に埋葬に行く予定である。