食べ物を抱いて逝く・・・

2008年1月27日(日)、ココアがお星様になりました。




晩年、糖尿病っぽくなったり、お腹の中に腫瘍でもできたのか、お腹がポッコリしたりと
色々あったが、ココアは最後まで見た目は若々しく、よく動き、よく食べていた。

27日の朝、この寒い時期に、ココアは巣から頭を出して寝ていた。
その姿を見た時、飼い主はココアが亡くなっているのかと思った。
焦ってガタガタとケースを揺らすと、ココアはビクッとして顔をあげた。
飼い主は「なんだー、ビックリしたーーー」と胸を撫で下ろしたが、
この時、ココアが亡くなったのかと思ったのは、多分そういった雰囲気を感じたからだったのだと思う。

その後も、ココアは巣から茶色い毛並みをはみださせて寝ていたので、
「寒いでしょうに・・・」と巣材のティッシュを追加してやった。
すると、ココアは元気に凄い勢いでティッシュをさいていたので、
この時は、朝に感じた妙な雰囲気は気のせいだったのだと、気にもしなかった。

しかし、その後もココアは、巣の色々な位置で茶色い毛並みをはみださせて寝ていた。
そのうち巣の外に出てきて、色々な位置で野良寝を始めた。
この段階になると、飼い主も「ああ、やっぱりそういうことだったのか・・・」と分かった。
今までのハム達も、亡くなる間際、何故か外に出て寝ていたりした。
普通の野良寝と違って、凄く静かで、動きのない感じで・・・・・・・・・
よく分からなかった時は「寒いだろうに」といちいち巣材をかけてやったりしたものだったが、
たいていすぐに自分で巣材をはいでしまっていたので、迷惑だったのかもしれない。
寒い中、ココアは外で寝続けたが、それが何か本能的なものならば、そっとしておこう・・・と思った。

頭を撫でたら、ちょっとビクッと反応したが、それだけだった。
普段の臆病なココアであれば、もの凄く反応したであろうに・・・・・・

夜、餌を置いたが、ココアは反応しなかった。
しかし、しばらくすると、何時の間にやら餌置き場に居て、
ガリガリと音をたてて何か齧っていた。
意識朦朧としている割に、食欲はあるのかと思うと、
「苦しんだりしているわけじゃないのだろう」とちょっと心が軽くなる。
その後、ココアはずっと餌の上に乗って寝ていた。
呼吸のため、ゆっくりと微かにお腹が動いているので、
かろうじて生きているのだと判別できる感じで、全く動く気配がない。

21時頃に見た時、ココアの呼吸は確認できたが、
21時30分過ぎくらいに見た時、お腹が全く動いていなかった。
しばらく見ていたが、やはりお腹が動いていない。
しかし声をかけたら、ココアの左前足がビクッと動いた。
「今、動いたよね?」とよく見たが、やはり呼吸している気配がない。
体に触ると凄く冷たくて、硬くなりかけていた。
もちろん反応があったりはしない。
前足が動いた時には、やはり既に亡くなっていたのであろうか・・・・・・

ココアはプンバさんから里子にいただいた子で、
つい先日、ココアと姉妹のパフェちゃんが旅立ったところであった。
幼少時代を一緒に過ごしたパフェちゃんと、今頃お空で再会しているかもしれない。
里子にいただく子を選ぶ時、パフェちゃんにも会ったことがあるのだが、
ココアとパフェちゃんは似たもの姉妹だったので、きっと気が合うだろう。
しかし、飼い主の決めた結婚相手だったカシミアとは、喧嘩しているかもしれない。(^^;;;)

飼い主は、ハムの具合が凄く悪い時や、亡くなる時等、体調が悪くなることが多い。
ココアが亡くなった時も、何だか気持ち悪くてグッタリになった。
精神的なものもあるのかもしれないが、ハムが人間には分らない何かを発しているのだったりして・・・

翌日、みんくさんにお付き合いいただき、いつもの場所にココアを埋葬した。
みんくさんが用意してくださったご飯と一緒に・・・・・・

約2年間、一緒に過ごしてくれたココア、どうもありがとう。
ハムを飼い始めてから初めて、ハム子家からジャンガリアンが居なくなった。
キャンベルなピカ一家だけでも結構騒々しいのだが、やはりちょっと寂しい・・・・・・