奇跡の日々の終わり





2001年12月12日(水)、長い長い闘病生活の末、きららがお星様になりました。
ちょっとした出血から始まり、お腹が腫瘍で膨れ始め、パンパンになり・・・
一時は意識不明になったりしたけれど、なんとかもち直し生き続けました。
呼吸が苦しくなるほどお腹が膨れても、餌を置くとイソイソとやってきて食べていたし、不思議なほどに動きまわれました。
それは奇跡のような元気でした。

しかし、今朝は急に餌に見向きもしなくなり、いつもにも増して体を上下にゆらして苦しい呼吸をし続けていました。
もしかしたら、内臓が破裂するという恐れていた事態に見舞われたのかもしれません。
しかし、飼い主は、今日はどうしても会社に遅刻して行くことはできなかったので、きららを置いて出かけなければなりませんでした。
でがけに指で頭を撫でると、軽く頭で指を押し上げてきました。
それが生きている彼女の最後の姿でした。

帰宅すると、きららは巣の外に居ました。
巣の下には、ケースの外側からカイロが貼り付けてあり、そこだけホカホカになっていました。
部屋は暖房をつけっぱなしではあるけれど、やはり巣から離れると寒いはずで・・・
体力がなくなっていた彼女は、きっとどんどん体温を奪われたことでしょう。
しかし、きっと彼女は眠るように亡くなったであろう・・・と思われました。

今日まで生きていたことが奇跡ではあったけれど、なんだかこのままずっと・・・生き続けてくれるような気がしていました。
しかし・・・よく頑張ってくれました。
ただ眠っているだけのような亡骸は、「もう楽になってもいいよね」と言っているような気さえしました。

お疲れ様。今日まで頑張ってくれてありがとう。