裏をかく人生





2003年1月5日(日)、もえが星になりました。
もえは年末あたりに指がプックリ腫れて、抗生物質を飲んでいた。
この日はもえとベルを病院に連れて行って、ベルは歯切りして、もえはこの出来物について検査してもらうことにした。
検査するためには麻酔が必要になるが、ベルの歯切り等でいつも麻酔を使用していたし、飼い主はちょっと甘くみていたかもしれない。
麻酔を使用する事自体に危険性がある事は何度も聞かされていたが、特に心配もせずに、午後元気に会える事を疑いもせずにもえを預けてきた。
3時過ぎには引き取りに行く事になっていたが、2時50分頃、病院から電話がかかってきた。
もえの呼吸が突然止まったと言うのだ。
1時頃には麻酔から覚めて、動き回ったり餌を齧ったりしていたそうなのだが・・・・・・
病院につくと、もえは既に息をひきとっていた。
飼い主に電話をした後すぐに心臓も停止したそうである。
原因の確定はできないが、今まで食欲もあって体重も安定していた事から、検査と全くの無関係とは言い難いであろうとの事であった。
可能性としては、あの出来物が体中に回るような有害な物だった場合、検査で傷つけた事によってそれが回ってしまったという事もあるらしい。
しかし、その場合は検査で細胞が採れる事が多い物の場合だそうで、もえはこの検査で細胞が採れず、おそらく出来物は腫瘍性の物であったのであろうという事だった。
あとは麻酔が引き金になって心臓の発作を起こしたという可能性である。
心臓の悪い子などではそういう事は起こりやすい事だそうである。
もえは特に心臓がどうだったかという事は不明だが、年齢も年齢だし、やはり負担になったのかもしれない・・・
ベルはいつも通り無事歯を切ってもらって、箱から飛び出さんばかりの勢いで元気に帰ってきた。

飼い主は安易に「検査だけでもしておこうかな・・・」くらいの気持ちだった。
年齢も年齢なのだし、このまま、ただ様子を見ていく事にしておけば、今頃まだお薬を楽しみにして生きていたであろうに・・・
診察中、説明を聞いている時も飼い主の手の上をチョロチョロ元気に動き回っていたのに・・・



もえは2年前の年末にもっちー家で生まれた。
もっちー家の仔ハムは2匹しか生まれなくて、最初は2匹とももっちーが飼うつもりでいたので、家には来ないであろうと思っていた。
しかし、もえはひょっこりハム子家の一員となる事になった。
この前の春、ある日突然の大出血をして「もうダメではあるまいか」と思わせた。
しかし、手術の結果順調に回復してそんな病歴忘れるくらい元気になった。
そして最近謎の指の腫れが発見されたが、場所も指だし、あまり深刻にも思われずに、安易に決定した検査で命を落とした・・・

家の子にならないと思っていたら家の子になり、
死ぬかと思うような病気に突然襲われるが順調に元気になり、
あまり心配ないと思っていたら突然星になるなんて・・・
彼女は人の裏をかくのが好きなのかもしれない・・・・・・