さようなら。

1999年7月30日(金)、ウリウリがお星様になりました。
その日の朝、朝ご飯に食べていた米粒をおすそわけしたら、奪うようにして食べた彼。
それが私の記憶の中の最後の彼となった。
会社へ行き、帰るとまずハム爺さんの様子を見る。彼は元気にしていた。
安心して今日の餌を渡す。ハム、まめ子、ラックス、ピーナッツ、マリリン、2代目フワフワ・・・
ウリウリは珍しく眠っているようだった。彼の鼻先に餌を置く。
彼は起きない。不安に思ったが、確かめるのが怖くて、続いてパール、耳に餌を渡す。
ウリウリのお家に帰って、家を揺らす。応答がない。
今朝までいつもと変わらず元気だったウリウリ。両親も健在である。
この子が逝ってしまうなんて、認める事はできなかった。
暖かく、柔らかそうな背中に触れると、固く冷たくなっていた。
今にも瞬きしそうな彼をティッシュの上に乗せ、一晩そのままにしておく。
翌日、1代目フワフワと、ウリウリの実子である2匹の仔ハムが眠るプランターに彼を埋葬した。
彼の好きなヒマワリの種と、バンズを抱いて、彼は土の中へ沈んだ。

やはり、太りすぎな彼にとって、この猛暑は厳しすぎたのだろうか。
1代目フワフワが死んだ時も、まったく気づかなかった飼い主。
また知らないうちに逝かせてしまい、気づかずに亡骸に話しかけたりしてしまった。
彼にしてはお行儀よく眠っていたようだったが、苦痛を感じただろうか。

彼が家で生まれてから1年1ヶ月と20日。
幸せな日々をくれてありがとう。
それから、ゴメンネ。




何かのついでにとった、この写真が生きている彼の最後の写真となった。



頬袋を膨らませ、眠っているような彼。いくら待っても起きることはなかった。


ウリウリの忘れ形見のピーナッツ。
耳と同じ、そしてウリウリと同じ匂いがする男の子だ。